カラコンは使用時間に注意
ファッションに取り入れられ、気軽に印象を変えることができるカラーコンタクトレンズ。いわゆるカラコンは目の色を変えたり、黒目の周りを縁取ることで瞳がくっきりと強調されるもの、星など柄がデザインされた“柄コンタイプ”など、多様な種類やサイズがあります。
カラコン愛用者は年々増加傾向で、それに伴ってトラブルも増加しています。厚生労働省による報告では、愛用者の約80万人がなにかしら目に異常を抱えているとされます。
【コンタクトレンズの装用時間】
そもそもコンタクトレンズには装用時間というものが定められています。これは角膜が呼吸していて、コンタクトレンズを装着していると角膜に届く酸素がやや減少するためです。角膜が酸素不足になると、目の抵抗力が弱まり、目のトラブルの原因となります。
一般的に酸素透過性ハードコンタクトレンズで16時間程度、ソフトコンタクトレンズは12時間から14時間程度とされます。
【カラコンは一般的なコンタクトレンズとは異なる】
これに対してカラコンはおおよそ8時間程度が限度とされています。これは、カラコンにはソフトレンズしかなく、一般的なコンタクトレンズと比べてファッション性に特化しているため、レンズの製法や耐久性、酸素透過率、含水率が異なるからです。メーカーや製品によっては、通常のソフトコンタクトレンズと同様の12時間から14時間が標準として推奨されてるものもありますが、着色部分が多いカラコンは瞳に必要な酸素が通りにくいため、毎日装用する場合は8時間程度を基準と考えたほうがよいでしょう。また、安全に使用できる時間は目の状態など個人差があります。自己判断ではなく、医師に相談することが大切です。
【カラコンの装用時間を守らないリスク】
カラコンの装用時間を守らないことによって目に起こるリスクは通常のコンタクトレンズと同様です。目にいきわたる酸素が少なり、酸欠状態になると角膜が弱ってしまい、傷つきやすくなったり充血したりして炎症が起こってしまいます。
着色部分が多く酸素透過性が低いカラコンはよりこれらのリスクが高いといっていいでしょう。